英検学習中のある中年女性の生徒さんは英単語の暗記が非常に上手です。この生徒さんとのレッスンもThis is というレベルから始まったのですが、英検準2級の学習を今はされています。非常に英単語力を上手に構築しています。正直なところ、英検長文問題中、語彙問題中ほとんど判らない英単語はなくなった感じです。
小学生や中学生の暗記力が割合高い段階ならわかりますが、もうそういう年代でもないのに(こんな事を言うと怒られるでしょうか?(笑)冗談です。)覚えていけるのは不思議です。そこで・・
〝一体その秘訣は何であるのか?〟 が非常に気になり英単語暗記方法の詳細を聞いてみました。
私の英語教室では、語彙力を増強する為の、私がオリジナルで作った英単語ゲームがあるのですが、この生徒さんは、これをレッスン時にメモし、それをI padに撮影し、暇があればこれを眺めていると言うのです。別に必死に覚えようとは考えていないようです。ちょこちょこそれを観ていくのだそうです。
オリジナルの英単語ゲームは、英単語単体だと忘れてしまいやすいので、フレーズや英文で構成されているのですが、この生徒さんは家でI-padを眺めている間に、これも何度もフレーズや英文を眺める事になります。
教室である程度英検に出題される英単語を覚えた後で、英単語の復習をするのですが、単に英単語だけを覚えているのではないので、記憶がシッカリしているため、確認テストも実に楽々とこなします。
英単語をこのような形で覚えておくと、英検長文問題を読む時にも当然有効ですが、その他にも様々なメリットがあります。まず、英作文能力が上がります。意味だけではなくて、使い方を押させているので、英作文の時に活用出来ます。そうすると英作したものを口から出す=英会話でも当然ながら役に立ちます。またリーディングの力が上がると、文字が音になったリスニングにも役に立ちます。
英単語を覚えるだけではなくて、気付かぬうちに英語の4技能を大幅に伸ばしているのです。
得てして、英単語学習は英単語それだけを覚えようと考えがちです。確かにそういう時も必要なのかもしれません。ですが、英語学習は4技能をバランスよく伸ばしてこそ、使える英語になることも確かです。
英単語を覚える時にI-padやスマホを活用し、英語4技能もうまく伸ばせるとは実に良い時代です。