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英検 リスニング対策
英検リスニング対策は何から始めるべきか?
英検でリスニングの点数が振るわない時に、沢山問題演習を行ったり、英語を長時間聞く練習をする方も多いと思うが、出来るだけ効率的に進めたいものだ。
そんな時は、まず英検の過去問題を時間制限を守り解いてみるのが一番だ。そして、何が出来ないのか?を徹底して探ることが大事だ。
英検過去問題を使って知るべき事。
自分が受験する英検級の問題をやってみる時に重要であることは”正解数がいくつあるか?”ではなくて、聞き取れない状況を正確に把握することだ。
英検準1級の過去問題を例に挙げてみる。
英検準1級のリスニングは3つのパートからなる。この時に、各パート毎に、リスニングでどのような問題点を抱えているか?を正確に把握することが必要だ。
例えば・・・
Part1 8割正解 音も正確に聞き取れ、内容も把握できている。
Part2 5割正解 音が正確に聞き取れない。文章が長くて何を言っているか解からず、内容も把握できない。
Part3 7割正解 音は正確に聞き取れるが、文章が長いと内容把握が出来ない。
このように考えていくと、〝音を正確に聞き取れるかどうか?〟〝文章が長くなった時に聞き取りにくいことが問題〟という2つの問題があることが解る。
英語の音を正確に聞き取れない人は、音を正確に聞き取る訓練をする。
大量に英語を聴きたくなる気持ちは解かるが、正確に音を聞き取るのが苦手な人は、量を稼ぐことよりも音を正確に把握する訓練をお奨めする。そして、その対策としてディクテーションをすることをお奨めする。
ディクテーションをすることで、自分がどこまで英語を聴き取れているか、客観的に、正確に解かるからだ。
ディクテーションのやり方。
英語の音を正確に取る為のディクテーションの方法は以下だ。
1.英検問題1つを通常通り聞いてみる。
2.全体を聞き、完全に、明確に一度で、ある程度分かるようであれば、それ以上聞く必要はない。わからなければ、3回位聞いてみる。
3.問題の全体像が把握できたら、一文ずつストップし、書き出してみる。この時に不明箇所があれば、さらに数回聞いてみる。
4.数回聞いても不明部分は、空欄にするが、カタカナで書き出せそうな場合は、カタカナで記す。
5. 上記手順で1問分を終了させる。
6.1問分が終了したら、全体を読み、文法的なエラーに気付いた時は違う色で訂正する。
7.空欄部分を、文法的な知識で補充できそうな場合は、違う色で記す。
8.英検問題のリスニングスクリプトを眺め、間違いを赤で訂正する。
9.もう一度全体を聞いてみる。
正確に音が聞き取れるようになる為に、ある一定期間取り組んで欲しいが、一度の沢山こなそうと思うと大変だ。1日15分~20分位をめどにやるだけでも、かなりの効果がある。
英語の音を正確に聞き取れても、リスニングが弱い人はリーディング力を上げる。
英語を聴きとる力はあり、ディクテーションを行い、音をある程度正確に聞き取れる(=英語の音を正確に書きだすことが出来る)のに、リスニング力が弱いとすれば、これはリーディング力の問題だ。
スラスラ読み、理解出来ないものは、スラスラ聞き取り理解することが出来ない。こんな時、以下の問題点があるはずだ。
・英語の文章構造を正確に取る事が出来ない。
・英単語の意味が解からない。
こんな時には、リーディング力を磨く事を最優先に考えるべきだ。
英検リーディング学習を効率的に進めたい方は「英検 reading 学習の効率的な進め方 」を参照して頂きたい。
英検問題に再度取り組み解答のポイントを掴む。
ディクテーションを通じてある程度正確に聞き取る力が付き、リーディング力が獲得出来ると、英語をある程度聞き取る力が付いてくる。
この段階で英検の問題に取り組む事で、点数をさらに伸ばすことが出来る。
英検の過去問題を実際にやりながら、どのような選択肢の作り方をするのか?に着目することで、実際の試験の際にも慌てずに選択肢を選べるようになる。
また、問題と問題の間隔がどの位あるのか?ということも体感しておくべきだ。問題間の時間を知る事で、選択肢の先読みをしたりすることが可能になるからだ。
英語を聴く時間を確保する事も重要。
やみくもに英語を聴いても意味は無いのは確かであるが、やはり、ある一定期間英語を大量に聴く事も大事である。
英検過去問のリスニングは勿論であるが、ラジオ 英会話 などを活用してリスニング量を稼ぐのも有効である。
あくまでも経験論からであるが、数百時間単位で、ある一定期間英語を聴き続けると、確かに前よりも英語を聴きとる力が上がると感じる。私は時間があれば、インターネット経由で大量に英語を聴くようにしている。
ディクテーションで問題をどんどん進めるだけではなくて、一度やったものを通勤・通学時の時間を利用して何度も聞いてみるのも有効な方法だ。