英検 準1級 読解 と現代文の力

英検準1級に挑戦している生徒さんがいます。今後の課題は、リーディングの力を上げることです。

実はこの生徒さんは、そこそこ英語が読めるのです。問題文は勿論ですが、設問まで読むことが出来るのです。正確に言うと、英検の問題文、設問まである程度正確に英文を読む事が出来ます。ところが、設問に答える段階になると間違いが増えてしまいます。

ある年の英検の問題を解いていると〝新しい技術〟についての記述がありました。正確に和訳は出来ているのですが、この技術がどのように機能しているか?などと言う事を私がお尋ねすると、あまり理解出来ていないようでした。抽象的な説明になると、理解するのが難しいようでした。この状況での問題は英語そのものではないな・・・と思いました。

そこで、色々考えてみました。原因は一体何であるか?

私が達した結論は「抽象的な思考力が足りない」でした。

そして、その為の解決策は何であるか? と考えてみました。

結論は「抽象的な思考力を高めるために抽象度が高い文を理解する訓練をする」ということでした。

そこで、私はこの生徒さんに2つの課題を課しました。

1.大学入試の現代文問題を解きながら、抽象的な思考力を高めてもらう。

2.英検の問題を解きながら、もう少し内容について考えて頂く。

いずれ経過についてお知らせしたいと思います。

 

英検 長文 勉強法 5

前回のブログの最後で、英検長文問題を理解できるようになるためには、論理を追う練習を同時に行う必要があると言う話をしたのですが、この論理を追うために必要になるのが、日本語の現代文の力になると思います。日本人はモノを考える時に使っているのが、日本語なので当然でしょう。

現代文の力が弱いと、英語力そのものが高くなっても、英文の和訳はしっかりと、できているにもかかわらず、内容把握をきちんとできない という状態になるものです。

そこで、このような状態に陥っている方は、大学入試用の現代文の問題がきちんとできるかどうか? 一度検討してみる方がよろしいでしょう。

生徒さんを見ていると、抽象度が高い文章になってきた時に、内容がよくわからないという方達は、大概この現代文の能力が著しく不足しているのです。特に、論理的な能力が著しく不足しているのです。

英会話はある程度ペラペラできるのに、英語の文章読むとなると、論理的な力がないために、話の流れをしっかりと追ということができないのです。このような方達は、何度英文を読み続けていても、これだけではなかなか論理性は形成出来ません。これを形成するためには、日本語でその練習行った方が早いのです。

そのために1番手っ取り早いのは、大学入試用の現代文の問題を論理を追って読む練習なのです。

英検 長文 勉強法 4

前回のブログでは、 ワンセンテンス単位で、しっかりと文章を読む練習の重要性について話をしましたが、実際の英検長文問題にチャレンジすると、 ワンセンテンス単位では、しっかり読めているのに、文章を読み終わった時に何を言わんとしているのかわからない という方が結構いらっしゃいます。これは多くの場合、論理を終えていないからです。

英検の長文問題にトライする時に『論理を追いながら読む練習をする重要性』について話をしたいと思います。

英検の長文問題には様々なパターンのものがありますが、基本的にすべて論理を追いながら読むことが出来る問題 ばかりであると思います。

ほぼすべてと言っていいと思うのですが、第一段落部分に、その話の根本となる部分があります。この根本をしっかり理解できると、それ以降の文章の話の流れがしっかりと見極められるようになります。第一段落の部分を起点として、その話を裏付けるための具体的な例などが出てきたり、作者の意見などが出てきて、最終結論につながる というパターンが非常に多いのです。

ですから、第一段落の部分をしっかり理解するということは非常に重要になります。もし、ご自分でこのような論理展開を意識しながら文章読むことができないとすれば、問題点は、日本語の現代文の力 ということになります。次回のブログではこの点について話をしたいと思います。

英検 長文 勉強法3

英検の長文をスラスラ読めないという方の中には『文章の構造を見抜くのが遅い』というケースに該当する方がいると思います。このような方達は、初めて見る英文を読む作業も重要なのですが、今まで読んだ英文を、再度読んでみるという形でも大きな力を形成するのに役に立つでしょう。そして、可能であれば、一度読んだ英検長文問題を、声に出しながら読むのが良いでしょう。

今までたくさんの英検長文問題をこなしてきた方であれば、初めて読む英文の割合を20%位にして、80%位は今まで読んだ英文を上記のように読んでみるのです。もちろん読むときは、頭の中で意味を考えながら読むということです。ここで誤解をしないで欲しい事は、頭の中で日本語に訳すという作業です。頭から英文を区切りの良い所まで読み、意味を噛み締めながら読んでいくのです。何度も何度もこのようにして読んでいくと、だんだん英語の発想で読むことができるようになります。頭の中で和訳をしなくても良くなります。

ある一定期間このように英文を読む練習していくと、やり方さえ間違えなければ必ず、英語の発想で文章読めるようになります。それと同時に文章の構造見抜くのは非常に速くなるのです。結果として英検長文問題を解きのスピードが格段に上がり、そしてリスニング能力までもアップするものです。

次回のブログでは論理を追いながら英文を読む話についてしたいと思います。

英検 長文 勉強法2

前回の英検ブログでは、長文問題を学習していく上での3つの重要ポイントについて話をしました。今日はこれの続きです。

2.英文を1文単位で正確に和訳できる人は、長文問題をスラスラ読むことができるか?

3.長文問題をスラスラ読むことができる方は、設問に正しく答えることができるか?

について答えていきたいと思います。

1文単位で正確に英文を和訳できる人は、文章全体をスラスラ読むことができるかどうか?ということが重要ポイントになります。英文をスラスラ読む事が出来ないのであれば、多くの場合、純粋に英文に接する量が少ないので、一文一文の構造を素早く見極めるスピードが不足している場合も多いのです。さらに、話の流れを追えていない可能性が強いのです。話の流れを追えていないという事は、論理をしっかりと追えていない可能性が強いので、これら2つの対策をしっかり進めていくことが必要になります。

次に、長文問題をスラスラ読むことができるのに設問に正しく答えることができない方は、選択肢をきちんと把握していなかったり、選択肢の細かいところにまで気を配っていない可能性があります。選択肢をきちんと検討する練習が必要になるでしょう。

次回のブログでは、これまで出てきた、3つの重要ポイントに対する、具体的な対策について話をしていきたいと思います。

英検 長文 勉強法

英検合格を目指す上で重要になるのは、長文問題で点数を落とさないということです。また、長文問題をスラスラ解けるようになればある程度読めるということですので、スラスラ読めるようになれば、リスニングの能力を上げることもできます。ですからリーディング学習をしっかりすべきであるというのが私の意見です。

さて、英検合格のためのリーディング学習をやる上で重要になる事は、適切な対策を行うということです。そこで以下の質問にまずしっかり答えてみてください。

1. 1文単位で正確に英文の和訳することができるか?

2.英文を1文単位で正確に和訳できる人は、長文問題をスラスラ読むことができるか?

3.長文問題をスラスラ読むことができる方は、設問に正しく答えることができるか?

まず1番に該当する方ですが、英文を見たときに、ほとんどの英文を一文単位で和訳することができないという方は、基礎的な英語力に問題があることになります。それは、基本的な英単語であったり、基本的な英文法であります。ですから、ここをまず、しっかり解決していくことが必要になります。英語の文章の構造を、文法的にしっかりと理解した上で読めるようにしていかなければなりません。次回のブログでは2番、3番について話をしたいと思います。

英検長文読解コツ パラグラフリーディングをマスターしよう!

英検長文問題を早くスラスラ読めるようになるためには、豊富な語彙や英文法の知識、構文を見抜く力 こういった英語力そのものの力も重要である事は言うまでもないのですが、話の流れになってうまく長文を読めるようになると、それだけ速読力を向上させることができます。

こういった時に有効であるのは、パラグラフリーディングの力なのです。

英検のように、しっかりした文章には、必ず流れと言うものがあります。この文章の流れに乗って英語文章を読みましょうということです。

よく言われていることですが、英語の文章というのは1番最初のパラグラフをきちんと読み理解することが重要です。最初が分かるとその後の話の展開が予想がつくようになるからです。

1つ日本語で例を上げましょう。

1段落:日本では今後英検受験者の数が増大すると思われます・・・・・・・・

2段落:その理由の1つは・・・・・ そして2つ目に・・・・

3段落:以上から、日本の英検受験者の数を増大すると思われるので・・・・・・

 

1段落目をきちんと理解しておくと、2段落目、3段落の話というのは予想がつきやすくなるものです。

英検対策で長文を読んでいる方は是非、単に一つ一つの英語の文章読み和訳をするだけではなくて、話全体の流れを捕まえてみてください。

英検長文対策 選択肢の作り方を研究してみる。

英検まで1ヶ月足らずですが、英検1次試験対策の方は進んでいますか?

今日は英検長文問題の話をしたいと思います。長文問題で正答率を上げるためには、文章をスラスラ読めることが必要なのは言うまでもありませんが、今日は更に突っ込んだ話です。

よく英検の長文問題を読んでいると、英単語、英文法、英語構文の力はあるのにも関わらず、いざ設問となると、間違えるという方が結構いらっしゃいます。

そういった方にお勧めしたいのは、英検長文問題の選択肢がどのように作られているのか?という事をじっくりと研究してみることです。

英検過去問の数をこなしながら、正解の選択肢と、不正解の選択肢がどのように違うのか?という事をじっくり研究してみることが有効です。試験によってその選択肢の作り方は様々です。

・不正解の選択肢が本文と真逆のことを言っている。

・一部だけが正解の選択肢とは違う。

・本文の内容から考えて、言い過ぎである。

このように不正解の選択肢の作り方というのが、試験によってもかなり違ってきます。

英検指導させて頂いている生徒さん達にも、この辺のことを伝えるのですが、私が言った事を覚えるよりも、実際に自分でその選択肢の作り方を眺めてみる方がはるかに頭に残ります。

英検の試験は時間は限られているのでそのようなことを知っておくだけでもかなり有効です。