英検 過去問題 をうまく活かす。4

前回のブログでは、英検の過去問題をしっかりやり、そこから上がってくるデータを利用して、より具体的な対策を立てるための準備をしましょう。という事でした。今日は英検過去問題の別な利用方法についての話をしたいと思います。

英検過去問題には、別の活用方法があります。それはズバリ『自分の学習方法が正しい方向で進んでいるか?の確認と修正です。』

例えば英検準1級の過去問題をやり『自分は一文一文を正確に読めていない』と言う問題点を把握したとします。そしてこの原因が基礎的な英文法の理解力不足という事が判明し、基礎的な英文法の学習をある一定期間行ったとします。

その対策をしばらくした後に、もう一度以前の過去問題をやってみるのです。そこで以前よりも正確に一文一文を正確に読めるようになっているのであれば、弱点対策がうまく進んでいると考えることができます。しかし、思ったよりも読めるようになっていないという場合には、別の問題点があるということなので、その時点でもう一度、自分の問題点は一体何であるのか?を再度正確に把握する必要があるのです。

自分が病気になった時のことを考えてみると分かり易いでしょう。まず診断行います。そして投薬治療などを受けたりします。これで自分の病状が好転しないときには、再度診察し、別の薬を使うなど方向修正をするものです。

英検学習をする上で、過去問題をやるというのは、まさにこういう事なのです。

英検 過去問題 をうまく活かす。3

前回までのブログでは、英検対策をやる上で、試験の難易度に誤差がある対策問題集を使うのではなくて、過去問題をしっかりやろう という話をお伝えしました。今日はここから一歩発展させて、英検過去問題からのデータをどのように活用するか?という話をしたいと思います。

英検準1級の38番~41番までの過去問題をやり、4問中1個しか正解できなかった とします。

この時に単に正解数だけではなくて、何ができなかったのか?ということを明らかにする必要なります。いかに重要なチェックポイントを記します。

・本文の英文を一文一文を正確に和訳出来ているか?

・英文を正確に早くできるけれども、時間がかかりすぎているという事は無いか?

・書かれている英文の話や論理を追えているか?

・設問をきちんと理解しているか?

・選択肢の内容をきちんと正確に和訳できているか?

チェックする時はここまで確認します。そうすると、これに対して具体的な対策を立てる事ができるようになります。

1人友を正確に和訳できていないという人は、基本的な英文法に問題があったり、英語構文に弱点があるためそのための対策が必要になる など具体的な対策ができるようになるのです。

4問中1個しか出来なかった というのは、単なる結果で、この結果を基にして何も考えていないのと同じなのです。次回のブログでは、英検過去問題の違う利用法について話したいと思います。

 

英検 過去問題 をうまく活かす。2

英検の過去問題をまず制限時間通りに取り組んでみることから、英検学習をスタートしますという話を前回をしました。今日はこれの続きです。

『英検の過去問題をやって下さい』と生徒さんにお願いすると『対策問題集ではダメなのか?』という質問を受けることがあります。

結論から言うと『やはりまず過去問から始めてください。』理由は様々なのですが、1番のポイントは対策問題集は実際の難易度と誤差があるということです。

英検過去問題をまずやることの目的は、自分の弱点をしっかりあぶりだす事です。ですからこの時には、実際の試験と同じ内容の問題をやる必要があります。英検の問題というのは本当に面白いもので、自分の力が大幅にアップしない限り、出てくる結果というのはあまり大きく変化しないのです。

英検の過去問に取り組み弱点分析をしている時に、自分の力以上に出来過すぎていると思う時には(多くの場合考えすぎなのですが)、日本英語検定協会のサイトで公開されている3回分の過去問をすべてやってみてください。そうすると、結果は大体同じようになります。つまりそれだけ難易度が正確にコントロールされているということなのです。次回のブログでは、出てきたデータを基に、詳細な対策を立てる方法をお知らせしたいと思います。

英検 過去問題 をうまく活かす。1

前回までのブログで英検合格の為には目標設定が必要であるという話をしました。その中で、自分の何を学習するべきかということきちんと把握している方が、モチベーションが維持しやすいし、集中することができるので、身に付くものも多いという話をしました。

具体的な目標設定するために、最優先すべきことの1つが英検の過去問題をまず解いてみるということです。英検の過去問題に取り組み今現在の自分の力をしっかり把握するということです。さて英検の過去問に取り組む上で注意しなければいけないことがあります。

それは制限時間をしっかり守って取り組むということです。定められた時間通りに英検問題をやってみることで、今現在自分で何が足りないのか?ということが明確になります。

時間通りにやって、最後の長文問題1つが解けなかったとします。そうすると、弱点の1つは速読能力or問題解答スピードである ということがわかります。時間を守らないで問題を解いたとしましょう。運良く正解してしまうと、上記の問題点すらわからないわけです。これでも英検の過去問を何回やっても、正確な分析などできるわけが無いのです。

過去問題を解いている時に、正解率の方はあまり気にする必要はありません。何が弱点かということを把握することがまず重要だからです。次回へと続く。

 

英検の過去問をやる意味。

過去問、過去問とうるさいかもしれませんが、英検の過去問題を本当に活かしきれている方というのが、私の経験上あまり多くありません。

過去問題というのは、一度やって解きっぱなしにする物ではなくて、現状の把握→学習方向の決定→学習が方向通りに進んでいるかの確認→実際の英検試験でのペース配分の決定すべてに関わってくると思います。

英検になかなかパス出来ないという方ほど、この中の一部をやる為か、ひどい場合は予想問題集をやり過去問題に手を付けないという 状態であるように思います。

〝英検の過去問題をやるだけで実力が付きますか?〟という方がいるのですが、これはチョットポイントがずれた質問のように思います。

これは病気を抱えた人が〝病院に行けば治りますか?〟と質問をしているのと同じです。

病院に行くは目的は、問題点は何か?→問題があればどのような治療があり、それをどのように進めるか?を知る。→治療はうまく進んでいるか確認 こういう流れがあるからです。病院に行っても医師の指示を守らずに、薬も飲まず、手術も受けず、生活習慣も改善しようという気もなければどうにもならない訳です。

英検の過去問の力を本当の意味で活かす為にも、やりっぱなしにせずに、うまく活用すべきであるというのが、私の意見です。