英検準1級に合格出来ない方の共通点

英検1級合格を目指している方は時間がかかると思うのですが、英検準1級までを目指している方で、時間をかけても力がついていない方には必ず原因があるというのが私の信念です。ちゃんと勉強をすれば、誰でも英検準1級までは合格できると思っています。

英検準1級に合格できない方を拝見している、と以下のような問題点が共通しているように思うのです。

1.家事に追われて、仕事に追われて・・・と何らかの言い訳をして学習に取り組んでいない。(厳しい言い方ですが、やる気が無い方は、どんなに効率が上がる学習を駆使しても合格はできないでしょう。)

2.英文法の理解が甘い。英文法には覚えるべきところと、原理を理解しなければならない部分があります。例えば文章の中でINGが出てきた時に、このINGを見て、文章構造から何であるか?をきちんと判断できる事は、単なる暗記だけの話ではありません。原理を理解してない方は、多少時間がかかってもきっちり原理を理解することを優先した方がよいでしょう。)

3.学習の時間を取ることばかり考えて、頭の中に残っている量を考えていない。これは例えば10時間勉強しても、数時間後に頭の中に殆ど残っていないのであれば、 10時間を費やした意味がないことになります。仮に1時間勉強してもかなりの量を残せるのであれば、 1時間しっかり集中する方が効率が良いということになります。これは何も英文法の話だけではなくて英単語を覚える場合でも当てはまります。たくさん反復することで、時間が経過した時に、頭にたくさん英単語は残っているのであれば、それは良い学習ということになるでしょう。しかし、かなりの回数を反復しても頭の中に英単語がほとんど残っていないのであれば、学習時間の多くをロスしていることになります。

2013年12月30日 | カテゴリー : 英検 学習 | 投稿者 : hoshinoenglish

英検参考書の選び方

ある生徒さんから以前「沢山の参考書があり、自分に合うものをどうやって選ぶがよいか分からない。」という相談を受けました。

確かに、書店に行くとたくさんの参考書があります。英検合格という目的を考えると、基本はこれまでに何度も述べている通り、過去問題こそが英検合格のための採用の参考書ということになるのですが、過去問をやりながら、様々な問題に出会った時に、それを解決するための参考書というのが必要になります。

例えば自分が英検の長文を読んでいて「基礎的な英文法の理解が甘いなぁ」と思ったときには、文法書が必要になるのですが、文法書を選ぶだけでも数が数なので大変になります。

生徒さんの質問の話に戻ると、沢山ある参考書の中から、自分にあったものを選ぶ方法ですが、私はアマゾンの評価を参考にして上位5冊ぐらいを事前に選び、初実際に書店に行ってその中から自分に1番合うものを選ぶをオススメしています。

これは別に英検の単語集、英検によく出題される英文法問題集、二次試験の対策問題集まですべてに当てはまると思います。自分の手で1冊1冊を選ぶのとは違って、確かに自分に完全にぴったりくる物を探す可能性は減るかもしれませんが、ネット上での大方の評価というのはかなりの確率で当たるものであると私は思っています。

2013年12月28日 | カテゴリー : 英検 参考書 | 投稿者 : hoshinoenglish

英単語の丸暗記だけでは文脈を推測する力がいつまでも育たない。

英検学習の初心者がよく陥りやすい罠は、英単語たくさん覚えることにのみ気が行ってしまうことです。

ですが、たくさん覚えた割にあまり英文が読めるようになっていないということがあります。そして英単語をたくさん覚えた割には、どんどん忘れてしまい、がっかりした気分になってしまうことがあります。

英単語学習否定しているわけではなくて、むしろ肯定しているのですが、日本語と英単語のみを覚え続ける学習は、試験合格の観点から言った時にあまり効率が良いようには思えないのです。

日本語とそれに対応する英単語を覚えることが中心の学習が最大の問題点は、文脈を推測する力がなかなか育たないということです。私も昔こういう学習の罠に陥ったことがあるので、よくわかるのですが、書籍などで書かれている〝英単語が一つや二つわからないものがあっても、文脈推測でどうにかなる〟という話が当時は信じられませんでした。ですが今はこの話が信じられます。

文章構造をきちっと追っていければ、日本語訳の方向性というのは1つしかなくなります。そして論理が終えるようになると、先の展開も極めてかなりの確率で予想できるようになるので、英単語ばかりをたくさん覚えることにのみ頭を使わなくてもよくなのです。

例えば、喫煙と健康の関係がテーマとした時に〝タバコには様々な健康上の問題点があると指摘されていますが・・・〟となると次の展開は〝タバコの効用〟〝ネガティブな事だけでは無いという主張〟ということになるでしょう。話の流れが掴めているので、出てくる英単語の意味というのをかなり高い確率で推測できることになります。

推測をして頭をかなり働かせた状態の単語はなかなか忘れないという別なメリットもあります。英単語学習をする際には論理・話の流れを追うことにも注意を払ってみることをお勧めいたします。

英検の過去問をやる意味。

過去問、過去問とうるさいかもしれませんが、英検の過去問題を本当に活かしきれている方というのが、私の経験上あまり多くありません。

過去問題というのは、一度やって解きっぱなしにする物ではなくて、現状の把握→学習方向の決定→学習が方向通りに進んでいるかの確認→実際の英検試験でのペース配分の決定すべてに関わってくると思います。

英検になかなかパス出来ないという方ほど、この中の一部をやる為か、ひどい場合は予想問題集をやり過去問題に手を付けないという 状態であるように思います。

〝英検の過去問題をやるだけで実力が付きますか?〟という方がいるのですが、これはチョットポイントがずれた質問のように思います。

これは病気を抱えた人が〝病院に行けば治りますか?〟と質問をしているのと同じです。

病院に行くは目的は、問題点は何か?→問題があればどのような治療があり、それをどのように進めるか?を知る。→治療はうまく進んでいるか確認 こういう流れがあるからです。病院に行っても医師の指示を守らずに、薬も飲まず、手術も受けず、生活習慣も改善しようという気もなければどうにもならない訳です。

英検の過去問の力を本当の意味で活かす為にも、やりっぱなしにせずに、うまく活用すべきであるというのが、私の意見です。

 

英検対策問題集でベストの物は?

世の中には色々な英検対策問題集がありますが、過去問題よりも優れたものはないので、まずこれを先にやった方が良いというのが私の意見です。

英検過去問の一番良いところは、難易度が過去問だけに、変に難しすぎず、かといって優し過ぎず・・・と言う点であると思います。英検対策をするなら、試験に出ないような難しい物をやる必要もないし、かといって易しいすぎる物をやりこんで、実際に試験会場で問題に取り組んだ時に〝難しすぎる〟と感じるようでは、これまた困るものです。

そういうわけで、過去問をまず最初にやるべきです。自分がトライした長文問題やリスニング問題の中で出てきたわからない単語は、本当の意味で〝試験にでる英単語〟ということになるでしょう。これが、過去問に即した問題集ではなくて、筆者の主観が入ったような問題集では、下手をすると〝試験に出ない英単語〟と言うことになりかねません。

私が実際に生徒さんとやってみて、 一次試験、二次試験用の問題集で、過去問ベースでないものは使えないようなものが結構あるのです。試験勉強には投入できる時間も限られているわけですから、余計な事はやらずにまず過去問題に専念してみることをお勧め致します。

2013年12月22日 | カテゴリー : 英検 参考書 | 投稿者 : hoshinoenglish

基礎的な英単語取りこぼしを潰すことの重要性。

英単語学習、語彙力増強の学習を始めると、皆さん沢山の英単語を覚えることに頭が行きがちですが、全体のバランスを考えながら語彙力増強していかないと、後々厄介なことになっていきます。私自身が、その厄介な状況に陥った、まさに経験者であるから、声を大にして言えるのです。

たくさんの英単語を覚えて、英単語の記憶量にかなりの自信を持ち始めた頃(これは海外留学してたときなのですが。)何点かの問題にぶち当たりました。

1.たくさんの英単語を知っているので、リーディングには困らなかったが、覚えた単語をスピーキング、ライティングで活用できない。

2.自分が知っていると感じていた、やさしい英単語に意外な取りこぼしがあった。

どちらの問題も、それなりにショックを受けた事なのですが、特に2番か大きなショックだったのです。というのも自分で知っているだろうと完全に自信を持っていた単語だからでした。

やさしい英単語の複数の意味を頭の中に蓄えておくという事は非常に重要なのです。というのも、人間が日常生活をする上で、1番重要であるのはこの優しい英単語であるからです。誰も高尚な表現で日常会話生活を送る訳ではありません。日本人が日本語で人と話す時を考えてみるとわかると思うのですが、やさしい単語というのは、かなりの使用頻度にさらされます。ですからここに穴がたくさんあるということは、後々致命傷になってくるのです。

英検で長文を読んでいる時も同じことがいえます。やさしい英単語ほど.文章読んでいる時に異なった意味で.よく出てくるものです。

英単語学習の進め方はいろいろな方法があり、別にどれ1つという訳では無いですが、数を増やすことを優先する時期と、基礎的な単語を詳細に理解している時と常にこの2つは意識した方がよろしいかと思います。

英検の語彙力UPの為に第一にすべきこと 2

英単語を覚える時に、皆さんすぐに考える事は「沢山の英単語覚えよう」ということです。

この発想はもちろん大切なことなのですが、忘れがちなのは、自分が覚えてる単語は長い目で見た時に、頭の中に残っているのか?という点です。

この記憶力には個人差もあるので、 一度試してみるしかないと思うのですが、私の知る限り99%の人が無理矢理詰め込んだ英単語は多くの問題を抱えてしまうという点です。何点か以下に問題点を記してみます。

1.簡単に頭からスルりと抜けてしまう。

2.覚えた単語の背景がわからないので、単語の意味を答えられても、いまいちぴんとこない。

3.文脈がない状態で覚えてしまった英単語は応用が効きにくい。

英単語頭に詰め込むと、一見得をしたように思っても、長い目で見ると損だらけです。

そういうことで私は、自分自身が英単語覚える時は勿論、生徒さんが英単語覚える時にも、可能な限り頭の中に長い間留めて置けるように、覚えるよう努めて頂いています。

様々な覚え方があって、最終的にはその個人が自分に1番ぴったりしたものを選択するしかないのですが、私の経験上1番記憶にとどまっていられるのは、以下の覚え方です。

1.英検の長文の過去問題を、本番と同じ気分で取り組み、わからなかった単語を後でチェックする。

2.自分が覚えられない単語を英会話の中で使ってみる。

3.ディクテーションをする。

4.1つの英単語覚えたら、そのカテゴリーの英単語をしらみつぶしに覚える。

そして重要なのは、定期的に記憶のメンテナンス=英単語の確認をし、復習してみることだと思います。

次回は「基礎的な英単語の取りこぼしを潰す重要性」についてです。

 

 

英検の語彙力UPの為に第一にすべきこと 1

英検一次試験合格を狙う方の多くが突き当たる壁、それは語彙の増強であると思います。

英検が3級⇒準2級⇒2級⇒準1級とレベルが上がって来るにつれて、覚えなければならない量が増えてくるので皆さん辛くなるものです。

皆さん覚える事に目が行きがちですが、重要なのは・・・

1.合格までにどの位覚える必要があるのか?

2.記憶に残りやすい様に覚える事。

3.レベルの高い単語を覚える前に、基礎的な単語の取りこぼしがあれば、これを潰す。

という点です。

皆さん、自分が受験される級の英単語本を買ってくるものですが、英単語を覚えるのが好きでない方以外は、普通は嫌気がさしてくるものです。(私自身は英単語学習が好きですが、それでも嫌気が指すことが沢山あります。)

では、何故嫌気が指してくるか?というと・・・

・覚える語数が多すぎる(単語集が2000語収録となっていても、これでは嫌気が指すから具体的な数値的目標とは言えない。)

・覚えても覚えても忘れてしまう。

からではないでしょうか?

ですから、数値的目標を掲げた方が嫌気がなくなるものです。

仮に英検2級合格を目指す場合を考えましょう。これに必要な語彙数は5100語程度です。では、自分が覚えるべき英単語数はいくつか?

これを明確にする一つの方法が「英単語力測定V-check」です。

http://www.wordengine.jp/vcheck

このテストの良いところは、存在しない英単語までテストに登場する為に〝あいまいだけどなんとなく・・・〟という答え方が許されないので、正確に自分の語彙数が反映されるのです。

このテストで仮に4000語の語彙水準であるという結果が出たとしましょう。そうすると、5100ー4000=覚えるべき英単語は1100あまりになります。

私の経験論からですが、1100のうちの3分の1=凡そ400語位を覚えると、かなり自信が湧きます。そして400語位であれば、さほど覚えるのに苦労もしないものです。

次回は「記憶に残り易い英単語の覚え方」について書きたいと思います。

 

HOSHINO ENGLISHの英検専用サイトをオープンしました。

この度、より英検情報を分かり易くお伝えする為に、こちらのサイトを公開いたしました。

色々と新しい事だらけで、使い勝手がよく解らない部分もあるのですが、英検に関する情報を

定期的に発信していく予定です。

記念すべきニューサイトオープンです。