英単語の丸暗記だけでは文脈を推測する力がいつまでも育たない。

英検学習の初心者がよく陥りやすい罠は、英単語たくさん覚えることにのみ気が行ってしまうことです。

ですが、たくさん覚えた割にあまり英文が読めるようになっていないということがあります。そして英単語をたくさん覚えた割には、どんどん忘れてしまい、がっかりした気分になってしまうことがあります。

英単語学習否定しているわけではなくて、むしろ肯定しているのですが、日本語と英単語のみを覚え続ける学習は、試験合格の観点から言った時にあまり効率が良いようには思えないのです。

日本語とそれに対応する英単語を覚えることが中心の学習が最大の問題点は、文脈を推測する力がなかなか育たないということです。私も昔こういう学習の罠に陥ったことがあるので、よくわかるのですが、書籍などで書かれている〝英単語が一つや二つわからないものがあっても、文脈推測でどうにかなる〟という話が当時は信じられませんでした。ですが今はこの話が信じられます。

文章構造をきちっと追っていければ、日本語訳の方向性というのは1つしかなくなります。そして論理が終えるようになると、先の展開も極めてかなりの確率で予想できるようになるので、英単語ばかりをたくさん覚えることにのみ頭を使わなくてもよくなのです。

例えば、喫煙と健康の関係がテーマとした時に〝タバコには様々な健康上の問題点があると指摘されていますが・・・〟となると次の展開は〝タバコの効用〟〝ネガティブな事だけでは無いという主張〟ということになるでしょう。話の流れが掴めているので、出てくる英単語の意味というのをかなり高い確率で推測できることになります。

推測をして頭をかなり働かせた状態の単語はなかなか忘れないという別なメリットもあります。英単語学習をする際には論理・話の流れを追うことにも注意を払ってみることをお勧めいたします。