英検リスニング対策7

英検のリスニング対策をする時に、ディクテーションを終了後、その問題を何度も何度も聴いてみることが重要です。

極端なことを言えば、その英文そのものを暗記してしまうぐらいでも構いません。(意味も考えずに覚えましょうと言う意味では決してありません。)彼に暗記してしまったのであれば、その中に生きている単語を覚えることができますし、覚えた例文を生かして作文につなげることだってできます。

英語リスニングの力が伸びない人というのは、一度問題を聞いたら、それをやりっぱなしにするという人が多いのです。英語がきちんと聞き取れるようになる際ある程度頭の中に英語の音が蓄えられていることが重要です。英語の音を蓄えるためには、何回も何回も反復することしか方法が無いといってもいいでしょう。

ある一定期間、私はリスニング能力を伸ばそうと、1つのCDを何度も何度も聞いたのですが、60分のCDを毎日 1時間から2時間聞き、それを3週間から4週間余りやっていると、勝手に英文そのものを覚えることができました。そして当然ながら、その中で出てくる英単語英語表現も覚えることが出来、集中して聴く前と聞いた後では、他の英語を聞いた時の聞き取れる量はかなり違っていたのです。

これは、CDを何回も反復しておくことで様々な音の情報が頭の中に蓄えたからだと思います。

英検リスニング対策6

ディクテーションのやり方の続きですが、音が多少聞き取れなくても粘って聴き、そして文法や文脈を駆使しながら分からなかった所を埋め「全体が仕上がったら答えを見て、赤ペンで間違いを直す。」

英検の過去問 問題集では必ずスクリプトが付いていますのでそれを見ながら赤ペンで間違いを直してきます。

そうすると、様々なことがわかるようになります。

・冠詞がよく抜ける。

・現在形、過去形、 3人称単数など動詞の時制に関連する部分の間違いが多い。

・文法的にありえないようなミスをしている。(例 to 動詞の原形なのに to ate などとしている)

このように、いろいろなミスがあることが実感できます。自分で実感できることが重要なのです。

スクリプトを見る前に英語を何回か聞いて、文脈や文法的観点から間違いを正す機会があるにもかかわらず、たくさんのミスをするという事は、それだけそれに関しての理解が少ないか、細かい英文法に注意できていないということになります。

そういうことが理解できるようになったら、次回のディクテーションをするときにその観点に注意しながら、ディクテーションの学習を進めていけるようになります。

そういうことで、赤ペンを使いながら直すということが重要なのです。

続きは次回。

英検リスニング対策5

英検リスニング問題などを使いながら、ディクテーションをすると、文脈を推測する力も育ちます。

英語ではなくて日本語で例を示してみたいと思います。(かなりショッキングな昼ドラのような内容ですが(笑))

「その( 1 )な女性は、妻子ある男性と( 2 )関係に陥りました。その男性の妻もまた不倫関係に陥っておりました。彼らの子供達は父親母親の問題のせいなのでしょうか、グレてしまいました。」

このような日本語の文章があったとします。

日本語で見た時には、1と2の 空欄部分に、わりあい簡単にそれらしい言葉を入れることができます。それは文脈が取れているからです。そして文法的な力がある方は1は女性という名詞を修飾する語句つまり、形容詞が入り、2の部分は後ろに ~もまた という表現があるので 同じ表現が入ることまで分かります。

リスニングをしていると、わからない単語や聞き取れない部分が出てきます。このような時に、音が聞こえないからと諦めないで、前後の文脈や文章構造から聞き取れない理由を推測します。そのようにして行くと文脈を把握する力が格段に付いてくるのです。

よく英検リスニングなどをしていると、わからない単語が出てきて、それが気になり・・・・いつのまにか話が先に進んでしまっている・・・ということがあります。ディクテーションをしていると、多少わからない単語が出てきても前後関係からどのような話なのかが推測できるようになるので、聴き取の力や単語力の不足などを補うことが出来るのです。

英検リスニング対策4

英検リスニング対策の話の続きを本日もしたいと思います。最初の話から流れがわかっている方が良いので、いちばん最初の話を読んでいない方は、是非から読んでみて下さい。

さて、続きですが

「4.それでもわからなかったところは、文法的に、文脈的に聞き取れなかった部分にどういう言葉が入るか検討してみる。」

ディクテーションすることの効用のもう一つの1つは、文章構造を推測する力が育つということです。例えば自分が英文を聞いていて何を言っているのか分からなかったとしましょう。以下のような英文があったとします。

I want (   )play (  )piano. (    )内がよく聞こえなかったとしても、最初の(   )には to がはいり、次の(  )には冠詞のtheが入るという事は容易に想像がつくでしょう。英検問題のディクテーションに取り組んでいるときに、わからないものが出てきたら、このように可能な限り文法的な力を借りてブランク部分を推測してみればよいのです。このような推測を立てていると、実際に別な英文で聞き取れないものがあった時でも、ある程度推測を働かせて聴けるようになるものです。

また、英検問題をディクテーションすることは、文脈を推測する力も育ててくれます。

この続きは、次回またしたいと思います。

英検リスニング対策3

前回のブログではディクテーションの仕方の話を書きましたが、本日もその続きです。

前回「1.英検リスニング本文全体をざっと複数回聞いてみる」と記しましたが「ディクテーションをして下さい」というと「軽く1回位聞いてわからないから終わり・・・」という感じで終わらせる方もいるのですが、厳しい言い方をすれば、そんな感じで全く聴かかないから、リスニング力が育たないのです。英語を聴き取れるようになりたければ、何度も聞かなければいけません。聴いた回数分だけ必ず長い目で見た時に得があるものです。

次に「2.英文を細くストップしながら意味の塊で書き出していく。」ですが、これができるためには、ある程度英文法を理解していなければならないことになります。もし英検準2級や英検2級を挑戦する形で基礎的な英文法がわからないという方は、自分が理解できていない文法事項だけでも良いので、英文法の理解をすることに時間を振り向けてください。いったんリスニングから離れる形になりますが、長い目でみると、これが1番時間がかからない形になります。音を正確に聴き取るための練習としてディクテーションをもちろんやっているのですが、英検のレベルが上がってくると英語リーディング力というのが必ず必要になるということなのです。

そして「3.聞き取れなくても諦めずに最低5回は聞いて書き出すよう努める。」に関してですが、ディクテーションが聴ける耳を作り出してくれるのは、書き出さなければならないということで集中して英文を聴くからなのです。1回聴いてわからないから・・・と言ってやめるのは、集中して聴いた回数は 1回にしかならないのです。英検の問題を1文単位で5回聞けば、5回集中したことになります。

続きは次回